傾城反魂香 in 栃木-その4

 こんにちは

 傾城反魂香 in 栃木-その4です。 

 はい、この三場、先ほどの逃走劇とはまったく変わりまして、「土佐将監」という老絵師の家となります。竹やぶに囲まれた静謐な佇まいの家で、土佐将監と奥方がひっそりと暮らしているようです。その家の藪に向かって、どやどやとやってきたのはどうやらお百姓さん達。ほお、今回は皆様のお顔がよく見えますぞw

 都鳥の常吉と、布橋の兼吉と、身受山の鎌太郎親分が一緒にいるww

 市川笑三さん、市川猿若さん、市川喜之助さんでしたw

 今回はそれぞれ、米右衛門、鍬助、豊造と名前がありました。もう一人、鎌作という役の方(市川裕喜さん)がいまして、米、鍬、鎌、豊は豊作、農業に関する漢字が揃ってますw

 このあたり、太郎助→次郎吉→三郎兵衛みたいに、案外何かしら関連のある名前をつけるもんだなあと、感心してしまいました。しかも、ここにしか出てこないお百姓衆にまで、ですよw

 さてそのお百姓衆が土佐将監の家の藪に向かって騒いでいる、それを聞きつけて家から出てきたのは、修理之助というまだ元服前の若者、土佐将監のお弟子のようです。いかにも打てば響きそうな、利発な顔立ちの美少年、これがあの都鳥一家の踏んづけられ役、伊賀蔵さんとおなじ人だとはww

 この修理之助の中の人、市川弘太郎さんは、猿之助さん一門の中では最年少だとかで、そのせいなのかどうかはわかりませんが、パンフの紹介で今まで演じられた役の写真が出ていてたのですが、前髪のあるヘアスタイル、つまり成人前の役が多いみたいですねw

 最年少と言っても御本人は26歳で、確か少し前に結婚されて、その披露宴のお写真を二輪草紙で拝見したことがあります。

 しかし少年役が多いと言うことは、それこそヤクザの下っ端的な、あの無駄に威勢がいいくせに刀を持たせたら超腰抜けな伊賀蔵の役なんてのは、この方にとってはかなりイレギュラーな役だったのかなあ、なんてことを、どこからどう見ても利発な若者にしか見えない修理之助を見ながら考えておりましたw

 話が逸れましたが、さてその修理之助、お百姓衆に向かって何事だと問いかけたところ、虎が現れて畑の作物を食い荒らす、退治しようとみんなで虎を追い込んだところ、この家の藪に逃げ込んだから、探させてくれと言うのです。これを聞いた修理之助、笑い出した。虎が日本にいるわけがない、見間違いだろうというわけです。

 若いくせに妙に保守的な考え方をするものだww

 そこに登場したのが、この家の主、土佐将監(市川寿猿さん)と北の方(奥様のことです)。この北の方が、市川猿三郎さんのはずなのですが・・・

 えーと・・・・

 ほんとに?

 というくらい、完璧な奥方さまっ!!!(@@;

 いやそりゃね、お顔は猿三郎さんですよ。どんなに化粧をしても、やはり元の顔立ちは残りますからすぐにわかったんですが・・・・

 ブログで何度か女方の写真を拝見したことはありましたが、ブログにあげるとなるとどうしても大きさに制約が出来ますから、写真自体そんなに大きくなかったので、よくわからなかったんですよ。でもね、今回はなんと言っても舞台用の「遠くがばっちり見えるメガネ」をかけておりましたから、よ~~~く、見えたわけです(⌒▽⌒)ノ

 とっても優しそうな奥方さまでした(^^)

 ほんと、あのかっこいい、男の中の男、次郎長親分と同じ方とは思えませんw

 話を戻しましょう(^^;ゞ

 現れた土佐将監、修理之助から話を聞いて、虎の捜索を許します。喜んだ百姓衆、勇んで藪に分け入るのですが、慌てて飛び出してきた!

 なんと虎が出たのです!!

 しかし将監少しも慌てず、愛用のメガネを取り出して虎をじっと見据える・・・そしてこの虎が、本物でないことを見破ります。しかも、絵から抜け出た虎であろうと言うことまで見ぬくその眼力、さすがです(^^)

 絵に描いた虎が抜け出る、それほどの絵を描けるものは愛弟子の狩野四郎二郎元信以外にはないだろうと言い切る将監、このままでは百姓衆も困るだろうからこの虎を描き消してやろうと筆を取り出すのですが、それを聞いていた修理之助、自分にやらせてくれと願い出ます。びっくりな将監!

 修理之助に寄れば、この虎を見ていて絵の悟りを開けた気がする、自分の筆で見事虎を描き消して見せましょうというのです。

 すごいっすねー、若いのに(^^)

 師匠の許しを得て、修理之助が虎に向かって筆を執る。すると虎はすーっと消え去り、修理之助は見事に悟りを得た様子です。愛弟子の成長ぶりにすっかり喜んだ将監、修理之助に土佐光澄の名前と印可の筆を授け、それを見ていた百姓衆、すっかり感心して帰って行きました。将監は奥方にせかされて、修理之助に印可状をを書こうと奥方と修理之助共々家の奥に去りました。メデタシメデタシ!

・・・・・・・・・・・・・

 ちょっとまてこらw

 ここで話が終わっちゃいかんでしょー!!!w

 肝心なお方が出てきてませんがな!

 そう、この三場で重要な役割を果たすあのお方!

 「浮世又平」に扮するは市川右近さん!!(⌒▽⌒)ノ

 ここまでが第三場の前半と言うところでしょうか。このあと又平夫婦が現れて、そこに雅楽之助まで飛び込んできて、また物語が展開していくのですが、どうやっても今回だけで終われそうにないので、続きは次回(^^;

 猿三郎さんの今回のお役の艶姿が、二輪草紙で公開されていますので、ぜひご訪問くださいませ(^^)

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