傾城反魂香 in 栃木-その5

 こんにちは

 傾城反魂香 in 栃木-その5です。

 一気に載せてしまってもよかったのですが、実は書いてる最中に「は!?この公演まだ終わってなかった!」と気づきまして、しかし途中からネタバレがどうのと言っても説得力ゼロでしたので、ちょいと今まで温めておきましたww


 さあいよいよ右近さんの登場です(⌒▽⌒)ノ

 百姓衆と入れ違いに、女房とのおとく(市川笑三郎さん)と一緒にやってきた又平。この又平、実にいい奴らしいんですが、生来の「どもり」つまり話すときにうまく言葉が出てこず、自分の気持を思ったとおりに伝えられないために、どっちかっつーと内気なお方のようです。対する女房のおとく、これがまた・・・口から先に生まれてきたような、立て板に水のおしゃべり好きww

 土佐将監の家にやってきて、声をかけたところ出てきたのは先ほどの修理之助。この時の会話から察するに、又平は修理之助の兄弟子のようですね。又平が来たと聞いて笑顔で迎えてくれる土佐将監夫婦。ここで又平のかわりにおとくが挨拶。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いつになったら終わるんだ、この挨拶( ̄д ̄;

 てなくらい延々と切れ目なく喋り続けるおとく(^^;

 うまく自分の気持を伝えられない亭主のかわりに、一生懸命しゃべる女房。夫婦愛だなあと言う気もしますが、この場合、おとくは元々喋り好きなんだろうなw

 又平が普通にしゃべれたって、この女房はやっぱりしゃべりまくるに違いないw

 しかし、この2人が今回、師匠の見舞いという名目でやって来たのは、修理之助が土佐光澄の名を与えられたということを聞きつけたから。そして兄弟子である又平にも土佐の名を授けてくれと言うわけです。

 が・・・・

 土佐の名を授かりたければ、まずは絵で精進せよと言い渡す師匠。それでもそう簡単に引き下がれない又平夫婦、必死で食い下がります。この時の将監の台詞で、どうやら将監は隠棲の身であり、生活のために娘を「傾城」つまり遊郭ですかね、そういうところで働かせているらしいことがうかがえます。一人娘をそんなところで働かせなければ生きていけないというのも、苦しいことでしょうねぇ・・・(T_T)

 しかしそれでも土佐の名を守りたいという将監、その名字がほしければ、修理之助のように絵で功を立てろと、又平夫婦の願いを退けてしまいます。そこに駆け込んできたのは、なんと先ほど銀杏の前を守りきれずに敵に掠われてしまった、狩野四郎二郎元信の弟子、狩野雅楽之助!

 雅楽之助は庭に駆け込むなり倒れてしまいます。手傷を負ったまま走り続けてきたのだから、無理からぬところですが、何事かと事情を聴くために修理之助が気付を試み、将監が又平に「物見だ!」と言い渡します。又平うなずき、雅楽之助がやってきた道の先を睨みすえてぴたりと動きを止めた!

 その後気がついた雅楽之助は、傷の手当てを拒み、佐々木家のお屋敷の中で起きて騒動の顛末を将監に話し、長谷部雲谷の屋敷に連れ去られた銀杏の前を救い出してほしいと頼み込みます。そして自分はこれから師である元信を捜しに行くと言い置いて、また元来た道を駆け出し・・・又平がいて駆け出せない( ̄д ̄;

 雅楽之助、なんとか又平を避けていこうとしますが、又平、言いつけ通りにひたすら物見をつづけ、動くもんじゃねー(^^;

 仕方なく、雅楽之助、又平をつっころばして去っていきましたww

 つっころばされた又平、おとくにぶうぶう文句を言っていますが、まあまあとなだめすかすおとく(^^;

 しかし、将監困った!!!

 なんと言っても隠棲の身、自分が表立って動くわけにはいかない。しかし誰かをかわりにやろうにも、頼れる立場にあるはずの又平はどもりでうまく言葉が出てこない、修理之助はまだ子供、使いとして出すわけには、ということらしく、だいぶ頭を抱えている様子。

 ここで又平が、自分が行くと言い出し、将監びっくり!

 又平がこんなにことを言い出したのは、やはり先ほどの土佐の名字の件。なんとか功を立てて師匠に認めてもらおうということなんですが、将監ここで、土佐の名字を名乗れるのは絵によって功を立てた者のみ、武功では土佐の名字はやれんと、又平にクギを刺します。それでも食い下がる又平!!

 ここでは又平が、自分がなぜこれほどまでに土佐の名字をほしがってるかについて、つたないながらも自分の言葉で必死に語ります。言葉が全部理解できたわけではありませんでしたが、又平の必死の思いが伝わってきて、思わず涙が出たシーンでした。

 しかしそれでも首を縦に振らない将監。そして怒った勢いか、行かせるわけにはいかなかったはずの修理之助に銀杏の前奪還を命じ、自分は奥の部屋へと立ち去ってしまいます。

 おーい、短気起こしちゃいかんぜよ~~(^^;

 まあ将監の立場としてもつらいところでしょうね。さて師匠の命ですから、さっそく銀杏の前救出に向かおうとする修理之助、それを押しとどめ、自分を行かせてくれと頼む又平。しかし修理之助としても、兄弟子の頼み、聞いてやりたいが師匠の命のほうが重いですから、とうとう又平を振り切って行ってしまいました。

 土佐の名字はもらえず、功を上げる手だてもなく、絶望した又平夫婦は死を覚悟します。ここで死のうと言うおとくにうなずく又平。

 こらちょっとまて( ̄д ̄;

師匠の家の庭先で2人で心中されたら、将監さんが気の毒なんだけどっ!><

 しかしこれがこのお話の筋ですから、そう言う管理人の心の内はおいといて( ̄▽ ̄;

 おとくは又平に、この世の別れに何か書いておくれと亭主に頼み、将監の庭に置かれていた手水鉢に目を留めます。うなずいた又平、手水鉢の前に座って絵を描き出すのですが、又平が書いているのは客席とは反対側。なので又平が何を書いているのかは客席からは見えません。ところが・・・

 手水鉢の客席がわから見えている部分に、少しずつ絵が浮き出てきています。そんなことにはまったく気づかず、ひたすらに筆を振るう又平。

 やがて書き終わって、いよいよ死のうと言うときにおとくが、あるはずのない場所に亭主がたった今描いた絵を見つけてびっくり!あわてて、今まさに腹をかっ斬ろうとしている又平を、手水鉢のところまで引っ張ってきます。又平もびっくり!!

 そこに家の奥から出てきた将監が現れるのですが、手水鉢に描かれた絵と、石を突き抜けたとしか思えない場所に浮き出た絵を見て、これまたびっくり!!

 そしてこの奇跡を起こした又平を褒め称え、なんと土佐の名字を授けると言いだし、又平夫婦、思わぬ展開にさらにびっくり!!

 もうこのあたりは、みんなしていろいろびっくりしています(^^;

 こうして寄る辺なき身の「浮世又平」は「土佐又平光起」と名乗ることを許されて、さらに銀杏の前救出を命じられて、大小の刀と裃を与えられます。この時、土佐の名字を与えた将監、そしていつも将監の弟子を温かく見守っていたであろう北の方が、心から喜んでいる様子がうかがえます。この時のシーンを見ていて、実は将監も、出来ることなら修理之助よりも先に又平に名字を授けたかったんだろうなと言う気がしました。しかし、娘を遊郭で働かせてまでも守り続けている土佐の名字を、絵で功を上げたもの以外に授けるわけにはいかない、このあたり、葛藤があったんじゃなかろうかと、1人勝手に推測しておりました。そして北の方も、弟弟子に先を越された又平を、心配していたんじゃないんでしょうか。なんかね、修理之助が名字を授けられたときより、又平の時のほうがその喜び方が違うような気がしたんですよw

 ま、これは管理人の勝手な推測と思い込みですので、テケトーに聞き流してください( ̄▽ ̄;

 さて、大喜びで裃を広げるおとく、さっそく又平に着せようとするのですが、又平浮かれすぎて後ろ前に着ようとする(^^;

 このあたりの描写はさすが右近さん、又平の溢れんばかりの喜びがこちらまで伝わってきます。満面の笑みで裃を着て袴をはき、大小の刀を腰に差した又平。その姿を笑顔で見ていた将監でしたが、ハタと心配になった。銀杏の前救出に向かわせるのはいいが、肝心なところで言葉がうまく出てこなかったらどうしようというわけです。

 するとおとくが言うには「節のついている言葉ならどもることなく言える」とのこと。そこで将監の北の方がおとくに鼓を渡し、おとくの打つ鼓に合わせて又平が、得意の「大頭の舞」を舞います。これで安心と将監が印可の巻と筆を与えて、又平は晴れておとくと2人、銀杏の前救出に向かいます

 というところで、三場が終わりとなります。これからがいいところなのにっ!!w

 というわけで、「傾城反魂香 in 栃木」にわか歌舞伎ファンの書くダイジェスト版はここまで。いろいろ思ったことなどは、次回に書きたいと思います。

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